一過性黒内障


片眼にカーテンが降りるように見えなくなり,2,3数分後にゆっくりカーテンが上がり見えるようになります.

原因は大動脈から眼球に至る眼動脈までの経路での動脈の循環障害で,多くは動脈硬化の結果,頸動脈,心臓,大動脈からの塞栓によります.塞栓は溶解して正常に戻ることによって,症状は一過性で終わります.脳の他の動脈で同様な塞栓が起こることによって,一過性のめまい,嚥下障害,構音障害,四肢麻痺等がおこる場合があり,これを一過性脳虚血発作(TIA)と呼びます.一過性黒内障は一過性脳虚血発作の一つです.

一過性脳虚血発作は脳梗塞,心筋梗塞の予兆とも言われ,数割の方でその後,脳梗塞,心筋梗塞がみられます.一過性黒内障,一過性脳虚血発作は基礎疾患として,高血圧,動脈硬化,糖尿病等を持っていることがあります.治療は抗凝固剤(ワーファリン®)や血小板凝集阻止剤(バイアスピリン®等)の薬物治療と外科的治療があります.