抗VEGF療法(加齢黄斑変性等)


抗VEGF療法(抗血管新生療法)

抗VEGF療法の適応疾患は加齢黄斑変性と高度近視,網膜静脈閉塞症糖尿病網膜症です. 抗VEGF療法は日本では2008年に加齢黄斑変性に対して治療が可能になり,視力改善が期待される最も有効は治療法であり,当院でも行っています.その後,2013年から2014年には強度近視による新生血管,網膜静脈閉塞症と糖尿病網膜症による黄斑浮腫に対しても治療が認められた最新の治療法です.これらの疾患は何れも眼底に新しい血管(新生血管)が作られることが関与しています. 新生血管は新生血管を引き起こす因子(VEGF)が血管内皮にあるVEGF受容体に結合することによって起こります. 抗VEGF療法ではVEGFに対する抗体の一部(ルセンティス®)或いはVEGFの受容体とヒト抗体との融合蛋白(アイリーア®)を硝子体に注射することによって,VEGFと血管内皮のVEGF受容体間の結合を遮断することによって 新生血管を縮小させます.注射ですのですぐに終わります.もちろん日帰りです.

a-VEGF

抗VEGF硝子体注射

抗VEGF療法の費用

抗VEGF療法は薬品が高額でルセンティス®は157,776円,アイリーア®は,142, 605円の価格ですが,何れも健康保険の対象であるため,費用(1回毎)は以下の通りです.

・70歳未満の方(3割負担) 4万円台

・70歳以上の方(1割負担) 1万4千円

1〜3割の一部負担金であっても,医療費が高額である場合などは,患者さんにとって大きな負担になります.その負担を軽減するために,『高額療養費制度』があります.一月あたりの一部負担金の限度額(自己負担限度額といいます)は,年齢,所得ごとに定められています.→高額医療費制度について