結膜が伸展して,下まぶたと角膜の間に溜り,涙の涙点への流れが障害され,目尻からの流涙や,下方を見たときに異物感を訴えます. 結膜弛緩症は生理的な加齢変化で起こりますが,ドライアイや眼瞼炎が起因している可能性があります.
治療として,角膜保護点眼薬(ヒアレイン®など),眼瞼炎の治療(温罨法, 眼瞼スクラブ,テトラサイクリン系抗生物質(ビブラマイシン®)内服など),ステロイド点眼薬,抗炎症点眼薬等があります. これらでも改善が見られない重症例では手術を行います.手術として,弛緩した結膜を除去する結膜切除術と弛緩した結膜を伸ばして強膜と縫合する結膜強膜縫合術があります. 当院での手術は結膜強膜縫合術です.