結膜が結膜と角膜の境界を越え角膜側に侵入にます.原因は紫外線や風,砂などによる慢性な刺激が考えられ,赤道に近い方(日本では沖縄,九州,四国)に多く見られます. 症状は異物感,流涙,充血,翼状片が角膜中心近くまで侵入すると視力低下が出現します.この翼状片に炎症が起こると眼球の痛みを訴えることもあります.
治療は視力低下まで至っていない場合は,点眼や軟膏による対症療法,進行抑制のため,サングラス装用,点眼薬を行いながらの経過観察.視力低下がみられる場合は外科的切除です.外科的切除では再発が見られ(数パーセント~1割),再発が起こった場合は,再手術を行ってもさらに再発することが多く,通常,視力低下が出ていない早期には行いません.当院では再発率の低い,結膜の遊離弁移植を行っています.