日帰り白内障手術


白内障

白内障は水晶体が濁ってしまう疾患です. 原因として,アトピー性皮膚炎,糖尿病,薬剤性などの続発性や,生まれつきの先天性などもありますが, 多くは加齢による加齢白内障で,緩徐に出現する視力障害のうち最も多い疾患です. 日本の初期白内障の発症率は50歳代で約4割,60歳代で約7割,70歳代で9割との報告があります. 手術適応の割合は65歳~74歳でほぼ5人に1人,75歳以上では2人に1人と言われています.詳細は目の病気の白内障参照. 白内障の治療は手術しかありません.まず,角膜の周辺部を切開し,器具を入れて水晶体のカプセルの一部を取り除きます.次に超音波の振動によって水晶体の中身を砕き,吸引して,カプセル内に人工レンズを挿入します.

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白内障手術

当院では次世代の超音波乳化吸引システムであるアルコン社「CENTURION VISION SYSTEM」を導入し,ほぼすべての白内障を日帰りの超音波水晶体乳化吸引術で対応しています.

費用

挿入する人工レンズとして単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズに分けられます.単焦点眼内レンズを使用するのが一般的で,この場合は健康保険の対象です.

・70歳未満の方

3割負担 4万3千円前後

・70歳以上の方(白内障手術を含む,同月の合計)

3割負担 44,400円
1割負担 14,000円

多焦点眼内レンズ

単焦点眼内レンズの問題点として,調節力が無くなることがあります. 白内障手術によって調節力がなくなるために,遠くにピントを合わせる眼内レンズを挿入すると,近用の眼鏡が必要になることがしばしばあります. 多焦点眼内レンズは,遠方と近方の2つの焦点にピントが合わせるレンズです. このことによって遠くも近くも見えるようになって,9割の方は近用眼鏡が不要とのデータがあります.アメリカでは老眼の治療目的で多焦点眼内レンズ挿入が行われています.

多焦点眼内レンズの屈折

単焦点と多焦点眼内レンズの屈折

  ただし,多焦点眼内レンズによって,眼鏡が不要になったとしても,子供の頃の見え方が得られるわけではありません. 多焦点眼内レンズではピントが少し甘くなります. また,単焦点眼内レンズの費用は次項目の通り,全て健康保険の対象ですが,多焦点眼内レンズは,自費になります. 単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズにはそれぞれの長所,短所があります.眼内レンズについて興味のある方はお気軽にご相談下さい.

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単焦点と多焦点レンズによる見え方のイメージ

多焦点眼内レンズの費用

当院では高度先進医療認定までキャンペーンとして、5名(10例)に多焦点眼内レンズを挿入する白内障手術の費用は片眼20万円、両眼40万円です。(術後の検査、診察を含みます。)

同時両眼白内障手術

ご希望の方に同日に両眼白内障手術を行うこととしました.同日に両眼白内障手術を行うことによって,費用や,術後の来院日も少なくなるなど,負担が軽減される良い面があります.マイナス面として,心理的な負担があります.通常の片眼毎の手術の場合は,片眼の手術を経験することによって,2回目の手術を安心して受けることができます.ご希望な方はその旨お知らせください.