光凝固術・YAGレーザー


網膜光凝固術-糖尿病網膜症,網膜静脈閉塞症,網膜動脈閉塞症

糖尿病網膜症網膜静脈閉塞症網膜動脈閉塞症では眼底の網膜の血管が閉塞する疾患では網膜に新しく異常な血管(新生血管)が出現しやすくなります. この新生血管はもろく,血液が漏れたり,異常な組織が形成されることによって,視力低下,視野障害,眼圧上昇(新生血管緑内障)が起こり得ます. 網膜光凝固術は新生血管を抑制し,悪化を食い止めます.糖尿病網膜症と網膜静脈閉塞症によって出現した新生血管に対して,レーザー以外の方法として,抗血管新生療法があります.こちらも当院で行っています.

網膜光凝固術-網膜裂孔

眼球の中には硝子体と呼ばれるゼリー状の物質が入っています.この硝子体のまわりに膜(硝子体膜)があります.(ゆで卵を想像してください.白身のまわりに薄い膜がありますが,白身に相当するのが硝子体,周りの薄い膜に相当するのが硝子体膜です.) ゼリー状の硝子体は年齢によって液化し,硝子体膜が網膜から剥がれます.この剥がれた硝子体膜が動いて,蚊が動いているように見える症状(飛蚊症)が出現します.硝子体が剥がれるのは正常ですが,硝子体膜が剥がれるときに網膜の一部も引っ張られて,破れたり(裂孔),穴が開く(円孔)ことがあります. これを,網膜裂孔と言います.網膜に裂孔,円孔が起こると,さらに,網膜の裏側に液化した硝子体が入り込みます.これが裂孔原性網膜剥離です. 症状として光視症,飛蚊症,霧視,視野障害などがあります. 剥離した部分には視野障害が残りますので,早期発見が重要です.網膜裂孔,裂孔原性網膜剥離の症状として飛蚊症が有名です. 飛蚊症のうち,特に,蚊が増えている場合は網膜裂孔,裂孔原性網膜剥離の可能性がありますので,早めに眼科を受診することが大切です. 網膜裂孔の段階で発見されれば,レーザー治療(網膜光凝固術)によって,90%から97%の割合で裂孔原性網膜剥離を予防できると言われています. 裂孔原性網膜剥離に至った場合では強膜内陥術,或いは,硝子体手術が必要です. 網膜光凝固術は網膜の裂孔部位の周囲をレーザーで凝固し,網膜とその外側の脈絡膜とを癒着させることによって,裂孔原生網膜剥離を予防します.

網膜光凝固術
網膜光凝固術
当院での網膜光凝固術後(格子状変性に対して)
当院での網膜光凝固術後(格子状変性に対して)
当院での網膜光凝固術後(網膜裂孔に対して)
当院での網膜光凝固術後(網膜裂孔に対して)


レーザー虹彩切開術-緑内障発作

緑内障は解放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障に分けられます.閉塞隅角緑内障は目の中の水(房水)の出口がある虹彩の周辺(隅角)が狭く,完全に閉塞すると 急激に眼圧が上昇する緑内障発作が起こります.レーザー虹彩切開術によって虹彩をレーザーで穴をあけて,閉塞を予防したり,発作時の閉塞を解除して眼圧を低下します.

虹彩切開術
虹彩切開術


後発白内障切開術

白内障の手術後,数か月から数年後に手術によって挿入された人工レンズの後ろの水晶体カプセルが混濁し,視力低下,眩しさが出現することがあります.これを後発白内障と呼びます.治療はYAGレーザーでこのカプセルを切開することによって,すぐに治すことができます.入院の必要はありません.

後発白内障切開術
後発白内障切開術



費用は3割負担で5千円程度,1割負担で2千円程度です.

設備案内

NIDEK社GYC-1000 green laserで糖尿病網膜症、網膜裂孔などに対する網膜光凝固や緑内障の時に使われます。
NIDEK社GYC-1000
green laser
糖尿病網膜症、網膜裂孔などに対する網膜光凝固や緑内障の時に使われます。
NIDEK社YG-1800 YAG laser 閉塞隅角緑内障や後発白内障で使われます
NIDEK社YG-1800
YAG laser
閉塞隅角緑内障や後発白内障で使われます