ブルーライトを受けても失明になることは無い

「スマートフォンからのブルーライトを受けても失明になることはない」ことを米国眼科学会議(AAO)が発表した。
スマートフォンからのブルーライトをうけても失明になることはない(英語)

これに対して日本の眼科医の集団であるブルーライト研究会が「『ブルーライトは視力に影響しない』というネット等の報道が散見されています。一部には英語の誤訳もみられ、本質が伝えられていない状況に、健康を守ることを仕事とする医師として、危惧しています。」として、本文を完訳している。
「ブルーライトは視力に影響しない」というネット等の報道について(ブルーライト研究会のHP)

ブルーライト研究会による完訳なるものがブルーライトについてのwikipediaの英語版と日本版と同様、意図的に書き直された部分がある。
ブルーライトWikipedia英語日本版の違い(2013年1月6日投稿)

元々の英語

「There is evidence that blue light can interfere with humans’ circadian rhythms, making it harder to fall asleep. For some people, it can be a good idea to limit screen time before bed. Or to filter out blue light from screens before bedtime.」

ブルーライト研究会による完訳

「ブルーライトが体内時計を狂わせ、眠りにつくのが悪くなるというエビデンスはあります。寝つきが悪い方の一部には、寝る前の電子機器の液晶画面の使用制限により良い傾向 がみられ、液晶画面にブルーライトカットのフィルター設定をすることも推奨できます。」

英語の「can」(可能性がある)を削除し、「can be a good idea」を「推奨できます」と翻訳している。正確に翻訳すれば、

「ブルーライトが体内時計を狂わせ、眠りにつくのが悪くなる可能性があるというエビデンスはあります。寝つきが悪い方の一部には、寝る前のスクリーンの使用時間を制限したり、睡眠前にはスクリーンにブルーライトカットのフィルター設定をすることも良い考えかもしれません。」

様々な医師が存在する。私はブルーライト研究会の医師集団とは異なり、米国眼科学会議(AAO)の声明を支持する。ブルーライト研究会が主張するAAOの誤訳とは何かは知らないが、はっきり言えることはブルーライト研究会の完訳なるものが意図的に書き直されていることだ。
(2019年1月23日 livedoor blog akiastroに投稿)