Goodbye Japan

1942年にアメリカで出版された「Goodbye Japan」を翻訳しました。これは、太平洋戦争直前まで日本に駐在していたアメリカ人特派員によって書かれたものです。これから50年後に日本人用にリバイバルされた「グッバイジャパン 50年目の真実」が朝日新聞社で出版され、これを古本市で見つけ、昨年読んだのですが、アメリカに属することになった日本用のリバイバルは1942年に出版されたものとは変更されているのではないかとの疑念を感じました。探したところ、初版が古本として売られており、購入しました。
今年は太平洋戦争終戦から80年目であり、報道では様々な特集が組まれています。Goodbye Japanでは著者が見た日本での大東亜共栄圏建設がその約80年前の徳川幕府終焉と明治維新から引き継がれて行われているとしています。軍国主義、財閥、天皇からなる三位一体によって明治維新が行われ、その後はこの三位一体の独裁国家によって、日中戦争、大東亜共栄圏建設、真珠湾攻撃が行われており、Goodbye Japanを出版された1942年に指摘されたのはこの三位一体を無くすことが出来なければ、戦争の終わりはないだろうとのことでした。

序文
第1章 邪悪な三位一体
第2章 世界の八隅
第3章 傀儡のための学校
第4章 侍セレナーデ
第5章 報道がスクープされた
第6章 三位一体の騒動
第7章 米、くる病、密売買(Rice, Rickets and Rackets)
第8章 万人は一人のために
第9章 国への訪問者
第10章 ボールが転がり始まる
第11章 新秩序に向かって